医学の限界、倫理主義の息苦しさ、技術主義の皮相さを超える、
人間学を根拠とした新しい認知症介護論!
■【認知症ケア専門士】:更新に必要な単位が1回3単位全6回で18単位取得できます!
■1985年から38年続く信頼と実績のある研修会です。新人職員からベテラン職員まで、介護に関わる全ての方大歓迎!
■認知症ケアの研修は法定研修における全事業所の必須研修項目です
【受講料 全6回】29,000円(税込) 考える杖会員税込27,000円(税込) 【受講料 前期3回】15,000円(税込)考える杖会員税込14,000円(税込) 【受講料 後期3回】15,000円(税込)考える杖会員税込14,000円(税込) 【受講料 各回】 6,000円(税込) 考える杖会員税込5,000円(税込) 【いっしょ割】2名様以上でのお申込でお一人様各回500円割引! *支払い方法 ■大阪会場は当日受付払いまたは事前銀行振込 ■ライブ配信(Zoom)は事前に銀行振込 *大阪会場・ライブ配信受講者は後日録画配信を視聴(3か月)できます! (録画はセミナー開催日より10日後をめどに配信開始いたします) 【日時】 前期・第1回 2024年5月12日(日)10:30〜15:30(会場受付9:30〜) 前期・第2回 2024年6月9日(日)10:30〜15:30(会場受付9:30〜) 前期・第3回 2024年8月11日(日)10:30〜15:30(会場受付9:30〜) 後期・第4回 2024年9月8日(日)10:30〜15:30(会場受付9:30〜) 後期・第5回 2024年10月6日(日)10:30〜15:30(会場受付9:30〜) 後期・第6回 2024年11月10日(日)10:30〜15:30(会場受付9:30〜) 【募集人数(会場)】各回80名 【会 場】国労大阪会館(3階大会議室) 【アクセス】大阪府大阪市北区錦町2-2 JR大阪環状線「天満駅」より徒歩2分
【ライブ配信】 ・Zoomで行います。お支払い完了後、「ミーティングID」「 パスコード」「入場時間」などお知らせします。 ・ライブ配信ですので、通信障害により映像や音声の乱れが生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。 【オンデマンド(録画)配信】(オンデマンド(録画)配信での受講をご希望の方はオンデマンドセミナーのページからお申込みください) ・会場にて撮影し編集した動画を配信いたします。 ・【オンデマンドセミナー】欄の動画とは異なります(こちらは2021年に収録したものとなります)。 ・動画視聴用のアカウントをお知らせいたします。 ・3か月間、何度でも繰り返しお好きな時間に、スマホ・タブレット・パソコンなどで視聴できます。 ・会場受講の方、ライブ配信受講の方も視聴することができます。 【受講形式について】大阪会場・ライブ配信・録画配信は都合に合わせて随時振替可能です。申込時はメインで受講する形式にてお申込みください(振替時はご一報いただきますようよろしくお願いいたします)。
【前期】第1回 人間学的認知症ケアを始めよう
【プログラム】 ■ 「いい介護」とは何か 特養職員時代の体験から、病院で「ここまで」と言われて入所した老人達が元気になっていく“秘密”がどこにあったのか、それを探ることから始めます。虐待防止のためのグループ演習も行います。 ■ 医療と介護の違い 医療も介護も科学的で専門的なものを目指せ、と教えられてる。確かに病気という特別な状態の身体に関わる医療には必要でしょう。でも介護にはそれよりも大切なことがある。それをお伝えします。 ■ 人間学を根拠とした認知症ケア 「治す」ことを前提とした医学的認知症論から離れて、原因にばかり目を向けるのではなく、いま目の前で起こっていることを現象学的に捉えてみる。そこから豊かな介護の方法論が見えてきます。 ■ 認知症老人の内的世界へ 「治す」ことにこだわらない介護は、一人ひとりの認知症老人の内面を共有します。時間感覚はどう変化しているのか。空間感覚は?そこに入り込むと、いまよりずっと介護が楽しくなります。
【前期】第2回 認知症の人間学的分類と対応法
【プログラム】 ■ 新しい認知症の3分類 脳で診断する医療の分類法に対して、「老化に伴う人間的変化」の仕方で認知症を3つに分類します。それぞれに対して、どうか関わるべきか、また関わるべきではないかを提案します。 ■ 新しい3分類の人間学的根拠 「死の受容過程論」を説いたキューブラー・ロス、さらにそれを「生の受容過程」へと普遍化した吉本隆明を引用し、3分類の人間学的な根拠を示します。 ■ 分類別ケース紹介と演習 特養ホームと在宅で出会ってきた認知症老人の事例から、3分類のタイプ別の判定と、介護方針をグループで演習します。 【ケース1】「ロシアに行く」と言い張って出ていくNさんへの対応 「ロシア」とは何か、その内的世界に踏み込みます。 【ケース2】世界を拒否し、独語をつぶやくIさんへの対応 【ケース3】デイサービスのスタッフに杖を振り上げるSさんへの対応 各ケースへの対応を通して、より豊かな介護法を手に入れます。
【前期】第3回 「問題」行動の分析と対応法
【プログラム】 ■ なぜ「BPSD」ではないのか 「問題行動」のBPSDへの言い換えには問題があります。“of Dementia”では、原因はすべて認知症=脳にあるとされるからです。しかし、認知症の原因のほんとんどは、実は“脳”ではありません。 ■ 原因を「人生」の中に求める 老人の生活歴を知りましょう。そうすると老人の見せる不安や混乱が、過去の体験にあると思えることがあります。でも人生は変えられない? 実はそんなことはないんです。 ■ 原因を「生活」の中に求める 「問題行動」の最大の原因は、実は日常生活の中にあります。私がいた特養では、夜間の不穏・徘徊の原因の実に60%近くを○○が占めていました。認知症ケア最大のポイントに迫ります。 ■ 原因を「関係」の中に求める 目には見えない人間関係を捉える。現在のケアマネジメントに最も欠けている点です。盗られ妄想・嫉妬妄想に薬を出す前に、「関係障害」への関わりを提唱。異食・弄便についても言及します。
【後期】第4回 HDS-Rの活用法と認知症ケアの原則
【プログラム】 ■ 「長谷川式」を介護に活かす 世界的に知られたテストですが、介護に有効に活用されているとは言い難い。2人の認知症のケースへのグループ演習を通して、いい介護のための「長谷川式」の活用法を学びます。 ■ 認知症ケアの七原則 【原則①】環境を変えるな、【原則②】生活習慣を変えるな。残念ながら現在の制度はこれに反するものばかりです。現場の私たちがそれにどう工夫していけばいいのかをお伝えします。 ■ 最も大切な原則 施設入所は、環境も人間関係も変えざるを得ません。そんな時は【原則③】○○○○を変えるな、を守ってください。これまで変えられては、老人を認知症に追い込んでしまいます。 ■ それでもあきらめない! 最後の原則 【原則①】も【原則②】も、さらに致命的な【原則③】まで変えられて認知症に追い込まれた方でも、私たちが発想を変えることでちゃんと落ち着ついてもらえる。そのための【原則④~⑦】を紹介します。
【後期】第5回 生活づくりの認知症ケア
【プログラム】 ■ 口から食べる、おいしく食べる 認知症ケア、介護職の最大の強みは、一人ひとりの生活を手づくりできることです。口からおいしく食べることは、認知症老人の無意識が落ち着くための最大の要因です。 ■ 排泄ケアを認知症ケアの基本に 「快・不快の原則」を行動原理とする認知症老人には、便秘という「不快」をなくすことが大切。下剤や浣腸といった「不快」ではなく、自然排便という「快」をつくるためのアプローチを学びます。 ■ 生理学的排泄ケア 介護現場でもあまり知られていない、便秘の分類と生活的な介護法を、生理学を通して学びます。排泄のメカニズムを知ることで、自然排便を保障する、積極的な方法論を手に入れます。 ■ 日本人のための入浴ケア これまでの生活習慣を守るというのなら、必要なのは機械浴ではなく家庭浴のはずです。特浴ゼロを実現した特養の紹介を通して、日本人にとって理想的な浴槽のカタチとその入り方を学びます。
【後期】第6回 関係づくりの認知症ケア
【プログラム】 ■ 「関係障害」という視点 一方的で乏しい関係が継続すること、それを「関係障害」と呼びます。身体と精神の障害も、この「関係障害」を経由して、本当の障害に至ります。では、その治癒は? ■ 「関係障害」治癒の第一歩 「関係障害」を治す第一歩は、私たち介護職の無意識や感じ方を少しだけ変えることからはじまります。「問題老人」の見方を変えるためのグループ演習を通して、「関係障害」の正体に迫ります。 ■ 目に見えない関係を評価する 「家族的関係」と「社会的関係」だけではなく、もう一つの大切な関係という3つの軸で関係的世界を評価します。見えないものを可視化することで、ケアの幅を拡げていきます。 ■ さあ! 関係づくりをはじめよう! 「生活づくり」と並ぶ介護職最大の武器が、この「関係づくり」です。いま「個別ケア」から「関係の中の個別ケア」への転換が求められています。さあ! 関係づくりをはじめよう!